专利摘要:

公开号:WO1991015636A1
申请号:PCT/JP1991/000440
申请日:1991-04-02
公开日:1991-10-17
发明作者:Toichi Hirata;Hiroshi Onoue
申请人:Hitachi Construction Machinery Co., Ltd.;
IPC主号:E02F9-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 土木 · 建設機械の油圧駆動装置 技術分野
[0002] 本発明は油圧シ ョ ベル等の土木 · 建設機械の油圧駆 動装置に係り、 特に慣性体の停止動作時に生じる摇戻 り現象を防止する揺戻り防止弁を備えた油圧駆動装置 に関する。 背景技術
[0003] 土木 · 建設機械の代表例である油圧シ ョベルは複数 の作業部材の 1 つと して旋回体を有し、 その旋回体の 油圧駆動装置は、 一般的に、 油圧源を構成する油圧ポ ンプと、 旋回体を駆動する油圧モータ と、 油圧ポンプ から油圧モータに供給される圧油の流れを制御する方 向切換弁と、 方向切換弁と油圧モータ間を接続し、 方 向切換弁の切換えによ り選択的に圧油供給管路及び戻 り管路と して機能する 1対の主管路と、 これら主管路 を接続する管路にそれぞれ設けた リ リ ーフ弁とを備え ている。 また、 旋回体は慣性体である こ とから、 旋回 体の停止動作時に油圧モータの制動を行う こ とが必要 であり、 そのために油圧駆動装置には油圧モータの背 圧を利用 した制動手段が組み込まれている。 この制動 手段は、 例えば 1対の主管路に配置されるカ ウ ンタパ ラ ンス弁である。
[0004] カ ウ ン タバラ ンス弁は、 旋回体を駆動している状態 から旋回体を停止させるために方向切換弁を中立位置 に戻したと きに、 主管路からタ ンクへの圧油の排出を 阻止するよ うに動作する もので、 油圧モータが旋回体 の慣性力によ り回転を続けよ う とする と き、 このカウ ンタバラ ンス弁によ り油圧モータの排出側の主管路か らの圧油の排出が阻止される。 これによ り、 油圧モー 夕のポンプ作用によって当該主管路の圧力 (背圧) が 急上昇し、 その圧力の大きさがリ リ ーフ弁のセ ッ ト圧 を越える と リ リ ーフ弁は開き、 この リ リ ーフ弁と油圧 モータ と主管路とからなる閉回路を圧油が循環し、 油 圧モータの制動が行われる。
[0005] と こ ろで、 このよ う な制動手段を設けた油圧駆動装 置にあっては、 慣性体の停止時に上記背圧の作用で慣 性体の摇戻り (反転) 現象が発生する という問題があ る o
[0006] すなわち、 上記のよ うに油圧モータの排出側の主管 路の圧力はリ リ ーフ弁のセ ッ ト圧まで急上昇して油圧 モータの制動が行われるが、 油圧モータが停止する と きは リ リ ーフ弁は閉じ、 主管路の圧力が高圧に保たれ た状態となる。 したがって、 油圧モータの出入口ポ一 ト間には圧力差が生じ、 この圧力差によって当該油圧 モータ は反転し始め、 これによ り油圧モータの出入口 ポー ト間の圧力差がな く なるが、 油圧モータ は旋回体 の慣性力によ り さ らに同方向に回転を続ける。 これに よ り、 今度は反対側の主管路の圧力が高圧となっ て、 油圧モータの前後に圧力差を生じ、 再び反転し始める。 このよ う に背圧を利用 した制動手段を設けた場合は、 旋回体の慣性力によ り、 この旋回体の停止を意図して いるにもかかわ らず旋回体が複数回数揺動する揺戻り 現象を生じる。
[0007] このよ うな問題を解決するため、 特開昭 5 7 - 2 5 5 7 0号公報には油圧駆動装置の 1対の主管路に接続 される揺戻り防止弁が提案されている。 この揺戻り防 止弁は、 ポぺッ 卜が当接する可動シー ト と弁ハウ ジ ン グとの間に容室を形成し、 この容室からの圧油を排出 するダン ピング用の小孔を設け、 油圧モータの停止直 後このダン ピング用の小孔の絞り作用でポぺッ ト に対 して可動シー トの戻り速度を遅く し、 一時的にポぺッ ト と可動シー トを離して開弁させ、 油圧モータの排出 側の主管路に発生した高圧を他方の主管路に逃がす構 成となっている。 この揺戻り防止弁の一時的開弁によ り排出側主管路の圧力は低下し、 摇戻り防止弁が再び 閉じる時点では旋回体の反転に必要なエネルギは消失 し、 旋回体の揺戻り現象は生じない。
[0008] 以上のよ うに、 特開昭 5 7 - 2 5 5 7 0号公報に記 載の摇戻り防止弁はダン ピング用の小孔の絞り作用を 利用 して開弁する ものであるが、 低温環境にあって、 しかも油圧シ ョベルが傾斜地に配置される場合に問題 を生じる。 すなわち、 油温が低温の時には油の粘度が 増加するのでダン ピング用の小孔の絞り作用が増大し、 可動シー トの戻り速度が遅く な り、 これによ り揺戻り 防止弁の開弁状態が長く 続く 。 したがって、 旋回体の 停止動作に伴って 1対の主管路のいずれかが高圧にな つた場合には、 揺戻り防止弁が上述によ う に開弁状態 を比較的長く 続ける こ とから、 一方の主管路の圧油が 反対側の主管路に流れ込み、 旋回モータ は意図に反し て異常に回転し、 結局、 旋回体が過度に回転してしま う事態を生じる。 このような過度の回転は、 作業効率 の低下を招く 他、 安全性を低下させ操作性を著し く 阻 害する。
[0009] 本発明の目的は、 ァクチユエ一夕の停止時に慣性体 の摇戻り現象を防止できる と共に、 低温環境時で、 し かも傾斜地に土木 · 建設機械を配置して作業を行う と き、 異常動作を伴う こ とな く ァクチユエ一夕を確実に 停止させる こ とのでき る土木 , 建設機械の油圧駆動装 置を提供する こ とにある。 発明の開示
[0010] この目的を達成するために本発明は、 油圧源と、 こ の油圧源から供給される圧油によ って作動し、 慣性体 を駆動するァク チユエ一夕 と、 上記油圧源から上記ァ クチユエ一夕に供給される圧油の流れを制御する方向 切換弁と、 前記方向切換弁とァク チユ エ 一タ間を接続 し、 方向切換弁の作動によ り選択的に圧油供給側主管 路及び圧油戻り側主管路と して機能する 1対の主管路 と、 これら主管路に接続された揺戻り 防止弁手段であ つて、 上記ァク チユエ一夕の停止直後にダン ピング用 の小孔の絞り作用で一時的に開弁して、 前記圧油戻り 側主管路から高圧の圧油を流出させ、 上記慣性体の揺 戻り現象を防止する摇戻り防止弁手段とを備えた土木 • 建設機械の油圧駆動装置において、 上記方向切換弁 を中立位置に戻して上記ァクチユエ一夕を停止させる と きに、 前記揺戻り防止弁手段を介しての圧油戻り側 主管路からの圧油の流出を選択的に制限する規制手段 を設けたものである。
[0011] 以上のよ うに構成した本発明においては、 方向切換 弁を中立位置に戻してァク チユエ一夕を停止させよ う と したと き、 本来は摇戻り防止弁手段が働いて戻り側 主管路から高圧の圧油が流出する ものが、 低温環境時 で、 しかも傾斜地に土木 · 建設機械を配置して作業を 行う場合は、 上記規制手段が働いて、 揺戻り防止弁手 段を介しての戻り側主管路からの圧油の流出が選択的 に制限にされ、 これにより異常動作を伴う こ とな く ァ クチユエ一夕を確実に停止させる こ とができ る。 図面の簡単な説明
[0012] 第 1 図は本発明の一実施例による土木 · 建設機械の 油圧駆動装置の概略図である。
[0013] 第 2図は第 1 図に示す摇戻り防止弁の断面図である。 第 3図は摇戻り防止弁を備えた従来の油圧駆動装置 の概略図である。
[0014] 第 4図は第 1 図に示す制御装置で実施される処理手 順を示すフ ローチヤ一 トである。
[0015] 第 5図は本発明の第 2の実施例による土木 · 建設機 械の油圧駆動装置の概略図である。
[0016] 第 6図は第 5図に示す制御装置で実施される処理手 順を示すフ ローチヤ一 トである。
[0017] 第 7図は本発明の第 3の実施例による土木 · 建設機 械の油圧匦動装置の概略図である。
[0018] 第 8図は第 7図に示す制御装置で実施される処理手 順を示すフ ローチヤ一 トである。
[0019] 第 9図は本発明の第 4の実施例による土木 · 建設機 械の油圧駆動装置の概略図である。
[0020] 第 1 0図は第 9図に示す制御装置で実施される処理 手順を示すフローチヤ一 トである。
[0021] 第 1 1 図は第 9図に示す実施例の特性を示す図であ ο 第 1 2 図は本発明の第 5 の実施例による土木 , 建設 機械の油圧駆動装置の概略図である。
[0022] 第 1 3 図は第 1 2図に示す補助弁の断面図である。 第 1 4 図は補助弁に設け られる微小空隙部の変形例 を示す補助弁の断面図である。
[0023] 第 1 5 図は本発明の第 6 の実施例による土木 · 建設 機械の油圧駆動装置の概略図である。 発明を実施するための最良の形態
[0024] 以下、 本発明の土木 · 建設機械の油圧駆動装置の実 施例を図に基づいて説明する。
[0025] 第 1 の実施例
[0026] まず、 本発明の第 1 の実施例を第 1 図〜第 4図によ り説明する。
[0027] 第 1 図において、 本実施例の油圧駆動装置は油圧シ ョ ベルに備えられる ものであ り、 原動機 4 4 と、 この 原動機 4 4 によ り駆動される油圧源を構成する油圧ポ ンプ 3 と、 慣性体である旋回体 4 Aを駆動するァクチ ユエ一夕である油圧モータ 4 と、 油圧ポンプ 3から油 圧モータ 4 に供給される圧油の流れを制御する方向切 換弁 1 と、 方向切換弁 1 と油圧モータ 4間を接続し、 方向切換弁 1 の切換えによ り選択的に圧油供給管路及 び圧油戻り管路と して機能する主管路 5 , 8 と、 主管 路 5, 8 を接続する管路 4 0、 4 1 にそれぞれ設けた リ リ ーフ弁 9 と、 タ ンク 6 と、 二次ポー ト 3 5 を主管 路 8 に連絡され、 一次ポー ト 2 7 を主管路 5 に接続さ れる接続管路 4 2 に連絡され、 旋回体 4 Aの停止動作 時の摇戻り現象を防止するための摇戻り防止弁 1 2 a、 および二次ポ一 ト 3 5 を主管路 5 に連絡され、 一次ポ 一 ト 2 7 を主管路 8 に接続される接続管路 4 3 に連絡 される揺戻り防止弁 1 2 b とを備えている。
[0028] 方向切換弁 1 は中立位置で主管路 5 , 6からタ ンク 6への圧油の排出を阻止する ク ローズ ドセンタ型の弁 であ り、 本実施例ではこの方向切換弁 1 と リ リ ーフ弁 9 とで油圧モータ 4の制動手段を構成している。
[0029] 揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 b は特開昭 5 7 — 2 5 5 7 0号公報に記載の構造を有している。 即ち、 第 2図 において、 ケース 1 3 に装着された弁本体 1 4 には、 通孔 1 5 を穿設した中間仕切壁 1 6で区分された穴部 1 7, 1 8を設け、 穴部 1 7 には顚次ばね 1 9、 ポぺ ッ ト 2 0 を嵌装してプラグ 2 1 でばね 1 9を所定圧力 にセ ッ ト し、 通孔 1 5 と穴部 1 8 には可動シー ト 2 2 を捜通し、 この可動シー ト 2 2 はケース 1 3 との間に 介装したばね 2 3 によ り ポぺッ ト 2 0 に押し当てる と 共に、 中間仕切壁 1 6 との間に弁本体 1 4 とで容室 2 4を形成し、 この容室はダン ピング用小孔 2 5、 通路 2 6を経て一次ポー ト 2 7 に連通している。 また、 ポ ペッ ト 2 0 はプラグ 2 1側に通孔 1 5 よ り も大径のシ リ ンダ部 2 8 を形成し、 これに ピス ト ン 2 9 を嵌装す る と共に、 ポペッ ト軸線孔 3 0、 シー ト軸線孔 3 1 を 介して一次ポー ト 2 7 に連通せ しめ、 一次ポー ト 2 7 の液圧によ り可動シー ト 2 2 に打ち勝つ押付力をポベ ッ ト 2 0 に生じせしめるよ う に している。 孔部 1 7 の ばね室 3 2 は通孔 3 3、 環状溝 3 4 によ り二次ポ一 ト
[0030] 3 5 に接続し、 この二次ポー ト 3 5 は主管路 5又は 8 に接続し、 一次ポー ト 2 7 は主管路 8又は 5 に接続す る o
[0031] そ して、 この第 1 の実施例は上述の構成に加えて、 上述の接続管路 4 2、 4 3 を連通、 遮断する弁手段、 例えば電磁切換弁 4 5 と、 回路を流れる圧油の油温を 検出する油温セ ンサ 4 6 と、 油温セ ンサ 4 6 から出力 される信号に応じて電磁切換弁 4 5 を駆動する駆動信 号を出力する制御装置 4 7 とを備えている。 制御装置
[0032] 4 7 は例えば入力部、 出力部、 記憶部、 論理判断を行 う演算部を有し、 その記憶部には当該油圧シ ョ ベルを 傾斜地に配置したと きに、 旋回体 4 Aの停止時に仮に 揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bが作動する と した ら油圧 モータ 4 の逸走、 すなわち異常作動を生じる と考え ら れる油温に相当する比較的低い油温を設定温度と して 予め記憶させてあり、 また演算部は油温セ ンサ 4 6 か ら出力される信号値が上述の設定温度よ り も低いかど うか判別し、 低いと判別したと きに上述の電磁切換弁 4 5 を遮断位置に切換えるよ う に指令する手段を内蔵 している。
[0033] この第 1 の実施例では、 上記した電磁切換弁 4 5 と 油温セ ンサ 4 6 と制御装置 4 7 とによ り、 方向切換弁 1 を中立位置に戻して油圧モータ 4を停止させる と き に摇戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bを介しての圧油戻り側 主管路 5又は 8 からの圧油の流出を選択的に制限する 規制手段を構成させてある。
[0034] 次に、 慣性体の停止動作に伴う揺戻り現象について 説明する。
[0035] 第 3図は、 特開昭 5 7 - 2 5 5 7 0号公報に記載さ れた従来の摇戻り防止弁を備えた土木 · 建設機械の油 圧駆動装置を示す。 この油圧駆動装置において、 慣性 体である旋回体 4 Aの停止動作時に仮に第 3図に示す 揺戻り防止弁 1 2 a , 1 2 bを設けていないとする と、 以下のよ う に して慣性体の揺戻り (反転) 現象が発生 する。 なお、 この従来の油圧駆動装置では方向切換弁 1 にはオープンセンタ型を用い、 油圧モータ 4の制動 手段と してカウ ンタノ ラ ンス弁 2 を備えている。
[0036] 第 3図において、 方向切換弁 1 を例えば位置 Aに切 換える と、 カウ ンタバラ ンス弁 2 はスプール左端に作 用する油圧ポンプ 3 の液圧で位置 Aに切換わり、 油圧 モータ 4 は主管路 5で導かれる圧油によって回転し、 慣性体である旋回体 4 Aを一方向に旋回させる。 こ こ で旋回を停止させるために方向切換弁 1 を中立位置に 戻すとポンプ 3 はタ ンク 6 と通じ、 カウ ンタバラ ンス 弁 2 は両端の圧力室がタ ンク 6 と連通するので両端の ばね 7 の力によ り 中立位置に復帰する。 一方、 油圧モ 一夕 4 は旋回体 4 Aの慣性力によ り ポンプ作用を行い、 主管路 5 から吸入した夕 ンク側の圧油をタ ンク側との 連通を断たれた主管路 8へ排出する。 これによ り主管 路 8 の圧力は急 J:昇し、 その 力の大き さがリ リ ーフ 弁 9 のセ ッ ト圧を越える と リ リ ーフ弁 9 は開き、 この リ リ ーフ弁 9 と油圧モータ 4 とを結ぶ閉回路を圧油が 循環し、 油圧モータ 4 の制動が行われる。 次いで、 リ リ ーフ弁 9が閉じ、 主管路 8の圧力が高圧に保たれた まま油圧モータ 4 は停止する。 したがって、 油圧モ一 夕 4の出入口ポー ト間には圧力差が生じ、 このためこ の圧力差によって当該油圧モータ 4 は反転し始め、 こ れによ り油圧モータ 4 の前後の圧力差がな く なるが、 旋回体 4 Aの慣性力によ り さ らに同方向に回転を続け る。 これによ り、 今度は主管路 5 の圧力が高圧となつ て、 油圧モータ 4 の前後に圧力差を生じ、 再び反転し 始める。 このよ う に摇戻り防止弁 1 2 a , 1 2 b を設 けていないとする と、 旋回体 4 Aの慣性力によ り、 こ の旋回体 4 Aの停止を意図しているに もかかわらず旋 回体 4 Aが複数回数揺動する揺戻り現象を生じる。
[0037] なお、 以上はカウ ンタバラ ンス弁 2 の動作によ り油 圧モータ 4を制動する場合であるが、 第 1 図に示す本 実施例において、 ク ローズ ドセ ンタ型の方向切換弁 1 を中立位置に戻すこ とによつても同様に油圧モータ 4 は制動でき、 同様の揺り戻し現象を生じる。
[0038] 次に、 第 2図及び第 3図を参照して摇戻り防止弁 1 2 a , 1 2 bの動作及び摇戻り防止弁を備えた従来の 油圧駆動装置の問題点を説明する。
[0039] 第 3図に示す油圧駆動装置には上記揺戻り現象を防 止するために揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bが設けられ ている。 上述のよ う に主管路 5 を介して油圧モータ圧 油を供給して旋回体 4 Aを一方向に駆動している状態 では、 一次ポー ト 2 7 を主管路 5 に接続する揺戻り防 止弁 1 2 a は、 主管路 5の高圧が可動シー ト 2 2 とポ ペッ ト 2 0 に作用するので、 ピス ト ン 2 9 はプラ グ 2 1 に押し当たり、 ポペッ ト 2 0 はその押圧力と これに 対抗する可動シー ト 2 2 の押圧力およびばね 1 9、 2 3 とで決ま る中間位置で可動シー ト 2 2 と衝合する。 一方、 一次ポー ト 2 7 を主管路 8 に接続する摇戻り弁 1 2 b は、 主管路 5 の高圧が二次ポ一 ト 3 5 を経てば ね室 3 2 に作用するので、 ポペッ ト 2 0 は左行程端に 位置して可動シー ト 2 2 と衝合する。
[0040] このよ うな状態から上述のよ う に旋回体 4 Aを停止 させよ う と して方向切換弁 1 を中立位置に切換える と、 主管路 8 の圧力が急上昇して、 リ リ ーフ弁 9 のセ ッ ト 圧を越えたと き リ リ ーフ弁 9が開き、 リ リ ー フ弁 9 と 油圧モータ 4 とを連絡する閉回路を圧油が循環し、 こ れによ り油圧モータ 4 に制動力が与え られる。 このモ 一夕制動時には、 一次ポー ト 2 7 を主管路 5 に接続す る揺戻り防止弁 1 2 a は、 高圧となる主管路 8 の圧力 が二次ポー ト 3 5を経てばね室 3 2 に作用するので、 ポぺッ ト 2 0 は左行程端に位置して可動シー ト 2 2 と 衝合しているが、 一次ポー ト 2 7 を主管路 8 に接続す る揺戻り防止弁 1 2 b は、 高圧となる主管路 8 の液圧 がポペッ ト 2 0 と可動シー ト 2 2 に作用するので、 ポ ペッ ト 2 0 はばね 1 9, 2 3 および可動シー ト 2 2 の 押圧力に杭して可動シー ト 2 2 と衝合したま ま右方へ 変位する。
[0041] 制動作用が終わり に近づく とやがて リ リ ーフ弁 9が 閉じ、 次いで油圧モータ 4が停止する と、 その停止前 後において油圧モータ 4およびカウ ンタノ ラ ンス弁 2 の リ ーク、 リ リ ーフ弁 9の開弁特性等によ り、 主管路 8 の圧力がある降圧速度以上で低下するので、 揺れ戻 り防止弁 1 2 b のポぺッ ト 2 0、 可動シー ト 2 2 と共 にばね 1 9, 2 3 の力によ り左行する。 その際、 可動 シー ト 2 2 は容室 2 4 からの排出油がダン ピ ング用小 孔 2 5で絞られるため、 この小孔 2 5 のダン ピング作 用で可動シー ト 2 2 の移動はポぺッ ト 2 0 よ り遅れる。 すなわち、 この摇戻り防止弁 1 2 b は開弁状態となる。 これによ り、 主管路 8 と主管路 5が連通し、 主管路 8 の高圧が主管路 5 に逃がされ、 可動シ— ト 2 2がポベ ッ ト 2 0 と衝合する時点では旋回体 4 Aの反転に必要 なエネルギは消失して、 旋回体 4 Aの揺戻り現象は生 じない。 なお、 旋回体 4 Aの停止動作時に主管路 5が 高圧となっ た場合には、 上記と同様に して揺戻り防止 弁 1 2 aが開状態となり、 主管路 5 と主管路 8が連通 して旋回体 4 Aの揺戻り現象は生じない。
[0042] と ころで、 上述のよ う にこの従来技術にあっては慣 性体である旋回体 4 Aの揺戻り現象を防止するために、 旋回体停止時にダン ピング用の小孔' 2 5 を介して容室 2 4 から圧油を排出させる ものであるが、 低温環境に あって、 しかも当該油圧シ ョベルが傾斜地に配置され る場合に問題を生じる。 すなわち、 油温が低温の時に は油の粘度が増加するので可動シ一 ト 2 2の戻り速度 が遅く な り、 これによ り主管路 8 , 5 の連通状態が長 く 続く 。 したがって、 旋回体 4 Aの停止動作に伴って 主管路 8, 5のいずれかが高圧になっ た場合には、 揺 戻り防止弁 1 2 bあるいは摇戻り弁 1 2 aが上述によ う に開弁状態を比較的長く 続ける こ とから、 主管路 8 あるいは主管路 5 の圧油が反対側の主管路に流れ込み、 旋回モータは意図に反して異常に回転し、 結局、 旋回 体 4 Aが過度に回転してしま う事態を生じる。 このよ うな過度の回転は、 作業効率の低下を招く 他、 操作性 を低下させるなどの問題を生じる。
[0043] 本実施例によれば、 揺戻り防止弁を備えた油圧駆動 装置において、 上記問題点は次のよ う に して解決され る。
[0044] 本実施例にあっては、 例えば当該油圧シ ョ ベルが傾 斜地に配置されている状態で、 油温セ ンサ 4 6 から出 力される信号に応じて制御装置 4 7で第 4図に示す処 理が行われる。 すなわち、 第 4図の手順 S 1 に示すよ う に、 その演算部に、 記憶部に予め記憶されている設 定温度が読出され、 この演算部で油温セ ンサ 4 6 から 出力される信号値すなわち油温が設定温度以下かどう か判別される。 この判別が満足されない場合は、 環境 温度は例えば常温であるなど比較的油温が高い場合で あり、 手順 S 2 に移って、 その出力部から電磁切換弁 4 5 を O F F、 すなわち第 1 図に示す連通状態とする 駆動信号を出力する。 これによ り 、 電磁切換弁 4 5 は 第 1 図に示す状態に保たれるが、 この状態にあって方 向切換弁 1 が左右位置から中立位置に切換え られ、 旋 回体 4 Aは旋回動作から停止動作に移っ た際、 その旋 回体 4 Aの停止時には前述のよ う に して摇戻り防止弁 1 2 a あるいは揺戻り防止弁 1 2 bが機能して接続管 路 4 2 あるいは接続管路 4 3 を介して導かれる高圧側 の主管路 5 あるいは主管路 8の圧油が他方の主管路 8 あるいは主管路 5 に流れ、 これによ り油圧モータ 4 の 前後の圧力差がな く なって旋回体 4 Aの揺戻りが防止 される。 この場合、 油温が比較的高いこ とからその粘 度が低く 摇戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bの前述した第 2 図に示すダン ピング用の小孔 2 5 を比較的短時間に圧 油が流れ、 可動シー ト 2 2の戻り移動が比較的速く 、 開弁状態となる時間が短いので油圧モ一夕 4の逸走、 すなわち異常動作は生じない。
[0045] また、 第 4図の手順 S 1 における判別が満足された 場合は、 寒冷地における作業など環境温度が常温に比 ベてかな り低い場合であり、 手顒 S 3 に移って、 その 出力部から第 1 図に示す電磁切換弁 4 5 を O N、 すな わち第 1 図の下段位置に切換える信号を出力する。 こ れによ り接続管路 4 2, 4 3 は遮断された状態となつ て揺戻り 防止弁 1 2 a, 1 2 bの機能は停止する。 こ の状態にあって、 旋回体 4 Aは旋回動作から停止動作 に移った際、 その旋回体 4 Aの停止時には接続管路 4 2あるいは接続管路 4 3を介して圧油の流れは無く 、 若干の揺戻り現象を生じる懸念はある ものの油圧モー 夕 4の逸走は確実に防止される。
[0046] このよ う に、 この第 1 の実施例では、 油圧シ ョベル が傾斜地に配置されていて、 しかも上述のよ う に環境 温度が低く 、 油温が設定温度よ り も低い場合でも旋回 からの停止時おける油圧モータ 4の異常動作を防止で き、 したがってこのような油圧モータ 4の異常動作に よる作業効率の低下防止の他、 優れた安全性を確保し て操作性を向上でき る。
[0047] なお、 上記第 1 の実施例では、 油温セ ンサ 4 6 を設 けてあるが、 この油温センサ 4 6 に代えて、 第 1 図に 想像線で例示するよ う に油温に対応して温度を変化さ せる原動機水温を検出する水温セ ンサ 4 8を設け、 制 御装置 4 7 の記憶部には当該油圧シ ョ ベルを傾斜地に 配置したと きに、 旋回体 4 Aの停止時に仮に揺戻り防 止弁 1 2 a , 1 2 bが作動する と したら油圧モー夕 4 の異常動作を生じる と考え られる油温に相当する比較 的低い油温に対応する原動機水温を設定温度と して予 め記憶させ、 演算部が、 水温セ ンサ 4 8 から出力され る信号値が上記の設定温度よ り も低いかどうか判別し、 低いと判別したと きに電磁切換弁 4 5 を遮断位置に切 換えるよ う指令する手段を内蔵する構成に してもよい。 ずなわち、 規制手段である無効手段を、 電磁切換弁 4 5 と水温セ ンサ 4 8 と制御装置 4 7 とによ り構成させ るよ う に してもよい。
[0048] このよ う に構成したものも、 油温の代わり に原動機 水温を検出する ものの、 上述した第 1 の実施例と ほぼ 同様の作用効果を奏する。
[0049] 第 2 の実施例
[0050] 本発明の第 2 の実施例を第 5図及び第 6図によ り説 明する。 この第 2 の実施例は、 第 5図に示すよ うに方向切換 弁 1 が中立復帰したかどうか検出する作動検出器 4 9 を備える と と もに、 制御装置 4 7 の記憶部には、 例え ば環境温度が常温であって当該油圧シ ョベルを傾斜値 に配置したときに、 方向切換弁 1 を中立復帰させた旋 回体 4 Aの停止時に、 揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bが 作動して揺戻り動作が抑え られるに要する時間、 すな わち、 常温時、 方向切換弁 1 の中立復帰時から上述の 旋回体 4 Aが停止するまでに要する と想定される時間 を設定時間と して予め記憶させてあり、 また演算部は 作動検出器 4 9から出力される中立検出信号を入力し た時点から時間を計算して経過時間を求め、 その経過 時間が上述の設定時間を越えたかどうか判別し、 越え たと判別したと きに電磁切換弁 4 5を遮断位置に切換 えるよ う に指令する手段を内蔵している。 その他の構 成は前述した第 1図に示す第 1 の実施例と同等である。
[0051] この第 2 の実施例では、 電磁切換弁 4 5 と作動検出 器 4 9 と制御装置 4 7 とによ り、 方向切換弁 1 を中立 位置に戻して油圧モータ 4を停止させる ときに揺戻り 防止弁 1 2 a, 1 2 bを介しての圧油戻り側主管路 5 又は 8からの圧油の流出を選択的に制限する規制手段 を構成させてある。
[0052] このよ う に構成した第 2の実施例にあっては、 例え ば当該油圧シ ョベルが傾斜値に配置されている状態で、 旋回からの停止が意図されて方向切換弁 1 が中立位置 に戻されたものとする と、 この方向切換弁 1 の中立復 帰動作が作動検出器 4 9で検出され、 この作動検出器 4 9で検出された中立検出信号に応じて制御装置 4 7 で第 6図に示す処理が行われる。 すなわち、 第 6図の 手順 S 1 1 に示すよ う に、 は じめに中立検出信号が入 力されているかどうか制御装置 4 7の演算部で判別さ れる。 今、 中立検出信号が入力されている ものとする と、 この判別が満足され手順 S 1 2 に移る。 手順 S 1 2では、 演算部に、 記憶部に予め記憶されている設定 時間が読出され、 一方、 この演算部において上述の中 立検出信号が入力された時点からの経過時間を求める 演算が行われ、 その経過時間が上述の設定時間を超え たかどうか判別される。 この判別が満足されなければ、 旋回体 4 Aの旋回からの停止が完了に至っていないと 想定される状態にあ り、 手順 S 1 3 に移る。 この手順 S 1 3では、 その出力部から電磁弁 4 5 を O F F、 す なわち第 3図に示す連通状態とする駆動信号を出力す る。 これによ り、 電磁切換弁 4 5 は第 5図に示す状態 に保たれ、 摇戻り防止弁 1 2 a あるいは揺戻り防止弁 1 2 bが機能して接続管路 4 2、 あるいは接続管路 4 3を介して導かれる高圧側の主管路 5 あるいは主管路 8の圧油が他方の主管路 8 あるいは主管路 5 に流れ、 これによ り油圧モータ 4の前後の圧力差がな く な り、 旋回体 4 Aの揺戻りが発生しない状態となる。
[0053] この場合、 油温が低く その粘度が高い場合でも、 上 述したよう に揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bは開弁状態 を保持されるので接続管路 4 2, 4 3を介して圧油が 流れる。
[0054] 第 6図の手順 S 1 1の判別が満足されないと きは、 第 5図に示す方向切換弁 1が左右位置に切換えられ、 旋回動作が行われている ときであ り、 接続管路 4 2 , 4 3を何ら遮断する必要がな く 、 したがって手順 S 1 3に移り、 電磁切換弁 4 5が O F Fとなって、 第 5図 に示す連通位置をとる。
[0055] また、 上記の手順 S 1 2の判別が満足され、 方向切 換弁 1が中立復帰したときからの経過時間が設定時間 を超えた場合には、 手順 S 1 4に移る。 この手順 S 1 4ではその出力部から第 5図に示す電磁切換弁 4 5を O N、 すなわち第 5図の下段位置に切換える信号を出 力する。 これにより接続管路 4 2 , 4 3 は遮断され、 揺戻り防止弁 1 2 a , 1 2 bの機能は停止する。 した がって、 この状態に至る と接続管路 4 2, 4 3を介し て圧油の流れはな く 、 仮に、 油温が低く なる低温環境 時であっても油圧モータ 4の逸走、 すなわち異常動作 は確実に防止され、 前述した第 1の実施例と同等の効 果を奏する。
[0056] 第 3の実施例 本発明の第 3 の実施例を第 7図及び第 8図によ り説 明する。
[0057] この第 3 の実施例は、 第 7図に示すよ う に、 制御装 置 4 7 に接続され、 例えば当該油圧シ ョ ベルの本体に 設け られ、 油圧シ ョ ベルの傾斜角度を検出する傾斜角 セ ンサ 5 0 を設けてあ り、 制御装置 4 7の記憶部には、 当該油圧シ ョ ベルが配置されたと き、 油温が低い場合 油圧モータ 4 の異常動作を生じ う る程度に傾斜状態と なる傾斜地に対応する傾斜角を設定角度と して予め記 憶されてあ り、 また演算部は傾斜角セ ンサ 5 0から出 力される出力値が上述の設定傾斜角よ り大きいかどう か判別し、 大きいと きに電磁切換弁 4 5 を遮断位置に 切換えるよ う に指令する手段を内蔵している。 その他 の構成は前述した第 1 の実施例と例えば同等である。
[0058] この第 3 の実施例では、 電磁切換弁 4 5 と、 傾斜角 セ ンサ 5 0 と、 制御装置 4 7 と によ り、 方向切換弁 1 を中立位置に戻して油圧モータ 4 を停止させる と きに 揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bを介しての圧油戻り側主 管路 5又は 8からの圧油の流出を選択的に制限する規 制手段を構成させてある。
[0059] このよ う に構成した第 3 の実施例にあ っ ては、 例え ば当該油圧シ ョベルが傾斜地に配置されている状態で、 傾斜角セ ンサ 5 0から出力される信号に応じて制御装 置 4 7で第 8図に示す処理が行われる。 すなわち、 第 8図の手順 S 2 1 に示すよ う に、 その演算部に、 記憶 部に予め記憶されている設定角度が読出され、 この演 算部で傾斜角セ ンサ 5 0から出力される信号値すなわ ち傾斜角度が設定角度以上かどうか判別される。 この 判別が満足されない場合は、 傾斜値の角度は比較的小 さい場合であり、 手順 S 2 2 に移って、 その出力部か ら電磁切換弁 4 5 を O F F、 すなわち第 7図に示す連 通状態とする駆動信号を出力する。 これによ り、 第 4 図に示す手順 S 2の場合と同様、 旋回体 4 Aが旋回動 作から停止動作に移っ た際、 油圧モータ 4の前後の圧 力差がな く なって旋回体 4 Aの摇戻りが防止される。
[0060] また、 手順 S 2 1 における判別が満足された場合は、 傾斜地の角度が比較的大きい場合であり、 手順 S 2 3 に移って、 その出力部から第 7図に示す電磁切換弁 4 5 を 0 N、 すなわち第 7図の下段位置に切換える信号 を出力する。 これによ り接続管路 4 2, 4 3 は遮断さ れた状態となって摇戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bの機能 は停止する。 したがって、 環境温度が低く 、 これに伴 つて油温が低く 、 油圧モータ 4の逸走を生じう る場合 でも、 このよ うな逸走すなわち異常動作を生じる こ と がな く 、 前述の第 1、 第 2の実施例と同様に作業効率 の低下防止の他、 作業の安全性を確保し、 操作性を向 上でき る。
[0061] 第 4の実施例 本発明の第 4の実施例を第 9図及び第 1 0図によ り 説明する。
[0062] この第 4の実施例では、 方向切換弁 1を中立位置に 戻して油圧モータ 4を停止させる と きに揺戻り防止弁 1 2 a , 1 2 bを介しての圧油戻り側主管路 5又は 8 からの圧油の流出を選択的に制限する規制手段を、 電 磁切換弁 4 5 と、 方向切換弁 1が中立復帰したかどう か検出する作動検出器 4 9 と、 回路を流れる圧油の油 温を検出する油温セ ンサ 4 6 と、 制御装置 4 7 とによ つて構成してある。
[0063] この第 4の実施例では、 制御装置 4 7 は、 第 1 0図 の手順 S 3 1 , 3 2 , 3 5で示すよ う に、 油温セ ンサ 4 6から出力される信号値が設定温度よ り も低いと き には基本的に電磁切換弁 4 5を O Nにするよ う に駆動 信号を出力する。 そ して、 このよ う に油温が低い場合 で、 方向切換弁 1が第 9図の左右位置に切換え られて 旋回動作が行われている状態から中立位置に戻され、 これを作動検出器 4 9が検出して制御装置 4 7 に中立 検出信号が入力されたと き、 手順 S 3 3から手順 S 3 4に進み、 一旦、 制御装置 4 7から電磁切換弁 4 5を O F Fにする駆動信号を出力する。 これによ り電磁切 換弁 4 5を第 9図に示す連通位置に切換えて主管路 5, 8間を連通させ、 揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bが機能 して油圧モータ 4の揺戻り現象を抑制する。 その後、 方向切換弁 1 の中立復帰からの経過時間が設定時間を 越えたと きに、 手順 S 3 3から手順 S 3 5 に移り、 制 御装置 4 7 から電磁切換弁 4 5 を O Nにする駆動信号 を出力する。 これにより揺戻り防止弁 1 2 a , 1 2 b の機能は無効にされ、 油圧モータ 4の逸走、 すなわち 異常動作を防止する。
[0064] なお、 油温が設定温度よ り高い状態にあっては、 中 立検出信号が出力されているかどうかにかかわり な く 、 手順 S 3 1 から手順 S 3 4 に進み、 制御装置 4 7から 電磁切換弁 4 5 を O F Fにする駆動信号を出力する。 これによ り、 電磁切換弁 4 5 は第 9図に示す連通位置 に保たれ、 接続管路 4 2, 4 3か連通して揺戻り防止 弁 1 2 a , 1 2 bが機能し、 旋回からの停止時に旋回 体 4 Aの揺戻り を防止する。 このとき、 油温は設定温 度よ り も高いので前述したよ う にその粘度が低く 、 し たがって油圧モータ 4の異常動作を生じない。
[0065] 上記の動作における油温及び中立検出信号と、 駆動 信号との関係を第 1 1図に示す。 すなわち、 油温が設 定温度以下のと きには駆動信号は基本的に O Nであ り、 中立検出信号が 0 Nに変化した直後の設定時間の間の み駆動信号は O F F となり、 摇戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bが 1対の主管路 5, 8間を連通させる こ とが可能 となる。
[0066] なお、 上記の制御では、 方向切換弁 1 が左右切換位 置、 すなわち旋回動作をおこなわせている状態 (中立 検出信号 O F F状態) から中立復帰し (中立検出信号 0 N状態) 、 その中立復帰した時点から設定時間の間、 駆動信号を 0 F Fにするよ う に してあるが、 この他に 例えば第 1 1 図の 2点鎖線で示す駆動信号のよ う に、 方向切換弁 1が左右切換位置 (中立検出信号 O F F状 態) に切換えられた時点から駆動信号を 0 F F に し、 方向切換弁 1 の中立復帰後、 設定時間に至っ た時点で 駆動信号を O Nにするよ う に特性を変更する こ と もで きる。 この場合、 方向切換弁 1 が左右位置に切換え ら れている間は油温が設定温度よ り も低いと きでも電磁 切換弁 4 5が第 9図の連通位置に保たれ、 接続管路 4 2, 4 3 は連通状態となるが、 この間は油圧モータ 4 が旋回体 4 Aを作動させるために駆動状態にあ り、 し たがって揺戻り防止弁 1 2 a, 1 2 bが開弁状態とな り、 主管路 5, 8間は接続されず、 動作上何ら支障を 生じる こ とがない。
[0067] こ のよ う に構成した第 4 の実施例では、 油温セ ンサ 4 6 と作動検出器 4 9 の双方の信号に応じて電磁切換 弁 4 5 を断接し、 低温環境で、 傾斜地に当該油圧シ ョ ベルが設置されていても、 上述のよ う に揺戻り防止と 油圧モータ 4 の異常動作を実現でき、 第 1 の実施例と 同等の効果を奏する。
[0068] なお、 この第 4の実施例における油温セ ンサ 4 6 に 代えて原動機水温を検出する水温セ ンサ 4 8 を設け、 この水温セ ンサ 4 8 から出力される信号と作動検出器
[0069] 4 9 から出力される信号の双方に応じて電磁切換弁 4 5 の駆動を制御するよ う に構成してもよ く 、 このよ う に構成したものも、 第 4の実施例とほぼ同様の作用効 果を奏する。
[0070] 第 5の実施例
[0071] 本発明の第 5 の実施例を第 1 2図及び第 1 3図によ り説明する。
[0072] 第 1 2図に示す第 5 の実施例は、 主管路 8 と摇戻り 防止弁 1 2 a とを接続する管路 5 8 に配置した補助弁 5 1 a と、 主管路 5 と摇戻り防止弁 1 2 b とを接続す る管路 5 9 に配置した補助弁 5 1 b とを備え、 他に第 1 の実施例と同様の接続管路 4 2, 4 3、 方向切換弁 1、 油圧ポ ンプ 3、 油圧モータ 4、 タ ンク 6、 リ リ ー フ弁 9、 原動機 4 4等を備えている。 上述した補助弁
[0073] 5 1 a , 5 l b は同等に構成してあり、 例えば第 1 3 図に示すよ う に、 揺戻り防止弁 1 2 a , 1 2 bの二次 ポー トに接続される側に形成される第 1 の開口 5 2 と、 主管路 8 ( 5 ) に接続される側に形成される第 2 の開 口 5 3 とを有するケ一シ ング本体 5 4 と、 このケー シ ング本体 5 4内に移動可能に設けられる ビス ト ン 5 5 と、 第 1 の開口 5 2 から第 2の開口 5 3 に向かう圧油 の流れを選択的に阻止する微小空隙部、 例えばビス ト ン 5 5 に貫通して設けた小孔 5 6 と、 ピス ト ン 5 5 を 第 1 の開口 5 2方向に付与するばね 5 7 とを備えてい 上記した補助弁 5 1 a, 5 l b は、 方向切換弁 1 を 中立位置に戻して油圧モ一夕 4を停止させる と きに摇 戻り防止弁 1 2 a , 1 2 bを介しての圧油戻り側主管 路 5又は 8 からの圧油の流出を選択的に制限する規制 手段を構成している。
[0074] このよ う に構成した第 5 の実施例にあっては、 例え ば当該油圧シ ョベルが傾斜値に配置されている状態で、 環境温度が例えば常温であるなど比較的回路を流れる 圧油の油温が高い場合には、 旋回体 4 Aが旋回動作か ら停止動作に移った際、 圧油の粘度が低いこ とから捕 助弁 5 1 a あるいは捕助弁 5 1 b における圧油の流れ は、 第 1 の開口 5 2、 ピス ト ン 5 5 の小孔 5 6、 第 2 の開口 5 3 を経て主管路 8 あるいは主管路 5 に流れ、 したがって、 これらの補助弁 5 1 a, 5 l b は単に通 路を形成する こ とにな り、 摇戻り防止弁 1 2 a, ある いは揺戻り 防止弁 1 2 bが作動し、 旋回体 4 Aの摇戻 りが防止される。
[0075] 一方、 同様の配置条件で環境温度が低い場合、 旋回 体 4 Aが旋回動作から停止動作に移っ た際、 圧油の粘 度が増加する こ と によ り、 補助弁 5 1 a, 5 l b を通 過しょう とする圧油の流れはビス ト ン 5 5の小孔 5 6 によって規制され、 ピス ト ン 5 5 はばね 5 7 の力に抗 して第 1 の開口 5 3方向に移動し、 ケーシ ング本体 5 4の内壁面に当接し、 この内壁面で動きを阻止される。 こ こで、 圧油は粘度の大きさに応じて小孔 5 6 を通る 量を制限されて少量だけ主管路 8 あるいは主管路 5 に 流入するか、 その流入を阻止される。 したがって、 ピ ス ト ン 5 5 の移動の間に旋回体 4 Aの揺戻りが抑えら れる と と もに、 圧油の粘度に応じて揺戻り防止弁 1 2 a , 1 2 b を介しての主管路 5又は 8からの圧油の流 出が制限され、 あるいは無効にされ、 これにより油圧 モータ 4 の逸走すなわち異常動作が阻止される。
[0076] このよ う に構成した第 5 の実施例であっても、 上記 したよ う に当該油圧シ ョベルが傾斜地に配置され、 し かも低温環境時における油圧モータ 4の異常動作を阻 止でき、 第 1 の実施例と同様の効果を奏する。
[0077] なお、 上記第 5の実施例では ピス ト ン 5 5 に小孔 5 6 を設けてあるが、 この小孔 5 6 に代え、 第 1 4図に 示すよ う に、 ピス ト ン 5 5 とケーシング本体 5 4の内 壁間に隙間 5 6 Aを形成するよ う に構成してもよ く 、 このよ う に構成したものも、 第 5 の実施例と同様の効 果を奏する。
[0078] 第 6 の実施例
[0079] 本発明の第 6の実施例を第 1 5図によ り説明する。 第 1 5図に示す第 6の実施例は、 オペレータの操作 によ り電気信号を電磁切換弁 4 5 に出力し、 電磁切換 弁 4 5 を O N、 すなわち第 1 5 図の下段位置に切換え る指令器 6 0 を備えている。 電磁切換弁 4 5 と指令器 6 0 は、 方向切換弁 1 を中立位置に戻して油圧モータ 4を停止させる と きに摇戻り防止弁 1 2 a, 1 2 b を 介しての圧油戻り側主管路 5又は 8からの圧油の流出 を選択的に制限する規制手段を構成している。
[0080] このよ う に構成した第 6 の実施例にあっては、 油圧 シ ョベルが傾斜地に配置されていて、 しかも環境温度 が低い場合には、 オペレータ は指令器 6 0を操作して 電磁切換弁 4 5 を O Nに切換える。 これによ り、 旋回 からの停止時おける油圧モータ 4の異常動作を防止で き、 したがってこのよ うな油圧モータ 4の異常動作に よる作業効率の低下を防止し、 かつ安全性を確保して 操作性を向上できる。 産業上の利用可能性
[0081] 本発明によれば、 戻り防止弁手段を備えた土木 · 建 設機械の油圧駆動装置において、 低温環境時で、 しか も傾斜地に土木 · 建設機械を配置して作業を行う と き、 規制手段が揺戻り防止弁手段を介しての圧油の流出を 選択的に制限する こ とから、 異常動作を伴う こ とな く ァクチユエ一夕を確実に停止させる こ とのでき、 それ 故、 作業効率の低下を防止しかつ安全性を確保して操 作性を向上できる。
权利要求:
Claims

請求の範囲
1. 油圧源 (3) と、 この油圧源から供給される圧油に よって作動し、 慣性体 (4A)を駆動するァクチユエ一夕 (4) と、 上記油圧源から上記ァクチユエ一夕に供給さ れる圧油の流れを制御する方向切換弁 (1) と、 前記方 向切換弁とァク チユエ一夕間を接続し、 方向切換弁の 作動によ り選択的に圧油供給側主管路及び圧油戻り側 主管路と して機能する 1対の主管路 (5, 8) と、 これら 主管路に接続された揺戻り防止弁手段 (12a, Ub) であ つて、 上記ァク チユエ一夕の停止直後にダン ピング用 の小孔 (25)の絞り作用で一時的に開弁して、 前記圧油 戻り側主管路から高圧の圧油を流出させ、 上記慣性体 の揺戻り現象を防止する揺戻り防止弁手段 (12 a, 12 b) とを備えた土木 · 建設機械の油圧駆動装置において、 上記方向切換弁 (1) を中立位置に戻して上記ァク チ ユエ一夕 (4) を停止させる と きに、 前記揺戻り防止弁 手段 (12a, 12b) を介しての圧油戻り側主管路からの圧 油の流出を選択的に制限する規制手段 (45, 46, 47 ; 49 ; 5 0; 51a, 51b; 60) を設けたこ とを特徵とする土木 · 建設 機械の油圧駆動装置。
2. 請求の範囲第 1項記載の土木 , 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記規制手段が、 前記 1対の主管路 (5, 8) と前記揺戻り防止弁手段 (12a, 12b) との連通を 制限する弁手段 (45;51 a, 51b)を含むこ とを特徴とする 土木 , 建設機械の油圧駆動装置。
3, 請求の範囲第 1項記載の土木 , 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記規制手段が、 前記 1対の主管路 (5, 8) と前記摇戻り防止弁手段(Ua, 12b) とを接続す る回路(42, 43) を連通、 遮断可能な電磁切換弁(45)と、 前記電磁切換弁に電気信号を送り、 その動作を制御す る指令手段 U7;60) とを有する こ とを特徴とする土木 • 建設機械の油圧駆動装置。
4. 請求の範囲第 3項記載の土木 · 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記指令手段が、 前記ァクチユエ一 夕 (4) に供給される圧油の温度を検出する油温セ ンサ U6)と、 この油温セ ンサから出力される信号値が予め 記憶した設定温度よ り も低いかどうかを判別し、 低い と判別したと きに前記電磁切換弁 (45)を遮断位置に切 換える駆動信号を出力する制御手段 U7)とを備える こ とを特徴とする土木 · 建設機械の油圧駆動装置。
5. 前記油圧源 (3) を駆動する原動機(44)を更に備え た請求の範囲第 3項記載の土木 · 建設機械の油圧駆動 装置において、 前記指令手段が、 前記原動機の冷却水 温度を検出する水温セ ンサ U8)と、 この水温セ ンサか ら出力される信号値が予め記憶した設定温度より も低 いかどうかを判別し、 低いと判別したと きに前記電磁 切換弁 (45)を遮断位置に切換える駆動信号を出力する 制御手段 (47) とを備える こ とを特徴とする土木 · 建設 機械の油圧駆動装置。
6 . 請求の範囲第 3項記載の土木 · 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記指令手段が、 前記方向切換弁 (1 ) が中立位置に復帰したかどうかを検出する作動検出 手段 (49) と、 この作動検出手段から出力される信号に 基づいて方向切換弁 (1) の中立位置復帰後の経過時間 が予め記憶した設定時間を越えたかどうかを判別し、 越えたと判別したと きに前記電磁切換弁 (45)を遮断位 置に切換える駆動信号を出力する制御手段 (47) とを備 える こ とを特徴とする土木 , 建設機械の油圧駆動装置。
7. 請求の範囲第 3項記載の土木 · 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記指令手段が、 当該油圧駆動装置 が備えられる土木 · 建設機械の傾斜角度を検出する傾 斜角度セ ンサ (59) と、 この傾斜角セ ンサから出力され る信号値が予め記憶した設定角度よ り も大きいかどう かを判別し、 大きいと判別したと きに前記電磁切換弁
(45)を遮断位置に切換える駆動信号を出力する制御手 段 U 7) とを備える こ とを特徵とする土木 , 建設機械の 油圧駆動装置。
8 . 請求の範囲第 3項記載の土木 · 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記指令手段が、 オペレータによ り 操作され、 前記電磁切換弁 (45)を遮断位置に切換える 電気信号を発生する指令器 (60)を含むこ とを特徴とす る土木 · 建設機械の油圧駆動装置。
9. 請求の範囲第 1項記載の土木 · 建設機械の油圧駆 動装置において、 前記規制手段が、 前記摇戻り防止弁 手段(12a, 12b) と前記圧油供給側主管路 (5または 8) と を接続する管路 (58, 59) に配置され、 圧油の粘度に応 じて所定量以上の圧油の通過を制限する捕助弁手段(5 la, 51b) を含むこ とを特徴とする土木 · 建設機械の油 圧駆動装置。
1 0. 請求の範囲第 9項記載の土木 · 建設機械の油圧 駆動装置において、 前記補助弁手段(51a, 51b) が、 前 記揺戻り防止弁手段 (12aまたは 12b)に接続される第 1 のポー ト (52)及び前記圧油供給側主管路 (5また 8)に接 続される第 2のポー ト (53)を有するケ一 シ ング本体 (5 4) と、 このケ一シ ング本体内に移動可能に配置された ピス ト ン (55) と、 前記第 1 のポー トから第 2 のポー ト に向かう圧油の流れを制限して前記ビス ト ンを第 2 の ポー ト に向けて付勢する微小空隙部 (56) と、 前記ビス ト ンを前記第 1 のポー トに向けて付勢するばね (57) と を備える こ とを特徵とする土木 · 建設機械の油圧駆動
1 1. 請求の範囲第 1 0項記載の土木 · 建設機械の油 圧駆動装置において、 前記微小空隙部が前記ピス ト ン (55)を貫通して形成された小孔 (56)である こ とを特徴 とする土木 · 建設機械の油圧駆動装置。
1 2. 請求の範囲第 1 0項記載の土木 · 建設機械の油 圧駆動装置において、 前記微小空隙部が前記ピス ト ン (55)の外周部と前記ケーシング本体 (54)の内周壁との 間に形成された隙間 (56A) である こ とを特徴とする土 木 · 建設機械の油圧駆動装置。
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优先权:
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